中国の玉泉寺より伝わったとされる蓮。草津市に隣接する守山市の大日堂には近江衣妙蓮と称する千弁蓮があり、おそらく同じ蓮だと思われる。しかし、大日堂では門外不出の蓮とされてきたこともあって、みずの森で育成されている千弁蓮を近江妙度とは紹介していない。
この蓮は種子ができない。開花したときに花托もない。すべてが花弁であり、数千枚にもなる。花弁が非常に多いので、すべての花弁が開ききるより先に花が枯れてしまうことが多い。立枯れたままドライフラワーのようになっている花もある。
ふつうの蓮の花は4日間で散ってしまうが、千弁蓮は数日間咲いている。