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 埼玉県行田市で古い地層から出土した種子が発芽した蓮。

 蓮の種子が出土した地域周辺が「古代蓮の里」として整備されており、盛夏には多くの人が訪れる。「古代蓮の里」には、約40種類の蓮が植えられたエリアや資料館、展望塔がある。敷地の奥に進むと、古代蓮(行田蓮)ばかりを植えた池があり、自由に散策することができる。蓮の生育はすこぶる良く、花付きも良い。多くの花が次々に開花する。

 行田蓮は古い地層からその種子が発見されたというが、ピンク色の大きくて美しい花である。

 この蓮の種子の出土地の近くが「古代蓮の里」として整備されている。展望塔もあり、蓮出土地周辺のようすも見降ろすことができる。夏になると関東の各地から蓮の花を眺めに来る人が多く、駐車場は朝早くから混雑する。圏央道が東北自動車道につながるまでは、熊谷市や行田市に前泊して、朝5時頃には古代蓮の里に到着するように出かけたものである。

 古代蓮の里には、行田蓮のほかにも世界中の蓮が集められていて、正面の広場に展示されている。それらの蓮を見たあと、通路を辿って奥まった池にたくさん咲いている行田蓮を見に行くのである。奥のほうにいくつかある池には以前はオニバスも咲いていたが、最近は見た記憶がない。