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 京都の内田又夫氏作出。絶妙なネーミング。内田氏は蓮の育成に生涯をささげた功労者。

 月のうさぎという親しみやすい名前は、そのまま作出者内田氏の人柄を表しているようにも思える。内田氏が存命中は、夏になると蓮田の横に床几を出して、蓮の花を見に来る人を温かく迎えてくださっていた。打田氏の蓮田には、コンクリート製の大きな土管を輪切りにしたようなものが半分地中に埋めてあって、そこに蓮が植え付けられていた。

 この蓮は、基本的には背丈があまり高くはならない。人がいつも花を見下ろすようになる。そのことを意識して作出されたにちがいないと思わせるほど、見下ろした姿が美しい蓮である。

 この蓮は、ほとんどがみずの森と、福井県南越前町の花はす公園での撮影である。花はす公園では、大きな池の一角がこの蓮に割り当てられていて、のびのびと育っていた。