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世界最大の熱帯睡蓮ギガンテア(ニンファエア・ギガンテア)の仲間で、花はピンク色で丸みを帯びている。 みずの森では、1999年に種子から育てはじめた。最初に1つだけ花が咲いたが、休眠に入ってしまい、その後3年間は花が咲かなかったという。2005年8月になって、突然開花するようになり、初めて一般公開された。 ギガンテアの仲間は、その大きさに似あわず非常に神経質で気まぐれであるが、このネオロゼアはその中でもとくに神経質だという。調子がいいときは屋外に出しておいても次から次へと莟が立ち上がってきてどんどん花が咲くのだが、いったん休眠すると1年経っても2年経っても目覚めないことも珍しくないらしい。バックヤードで1つの鉢が開花しても、鑑賞温室に運び込むと休眠してしまうかもしれないので、しばらくようすを見てからでないと一般には公開できないのだとみずの森の担当者から聞いたことがある。 みずの森では、2005年から2008年までは毎年一般公開された。その次に公開されたのは2012年で、さらに3年後の2015年にも公開されたが、そのあとはみずの森では見ることができない。静岡県の熱川バナナワニ園では、2018年に開花しているのを見ている。 ギガンテアの仲間は、良く育つためにはある程度の水深が必要だという話も聞くが、熱帯睡蓮の鉢を沈めている温室の池の環境(水深・水温など)を、ギガンテアのためだけに最良の状態に調整するわけにもいかないので、栽培する人は苦労されているにちがいない。ギガンテアの株を持っている植物園そのものがあまりないので、情報量も少ないと思われる。気まぐれな睡蓮だが、その花は非常に美しい。いつかまたその花に出会えることを祈るのみである。 |