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 人気の蔓薔薇。

 原語表記は「Pierre de Ronsard」。フランスのメイアン(Jacques Mouchotte)作出。1985以前に作出か。「Help Me Find」というサイトでは、「Introduced in France by Meilland International in 1985 as 'Pierre de Ronsard'」との記述あり。

 蔓薔薇として最も人気のある品種である。アーチや壁面などにゆったりと大きく育てられていることが多い。花付きも良く、壁一面がピンク色に染まる光景は全国各地で見られる。新潟県長岡市の国営越後丘陵公園では、この薔薇だけで数か所の扇状の枠が用意されていて、最盛期になると人々が感嘆の声を上げて見入っている。

 花色のピンクも、淡い色合いで落ち着いており、見飽きない。開花するまでは、莟にはやや淡い黄緑色がのっているのではないかと思われる。開花しはじめても、いちばん外側の花弁には薄い黄緑色がまだ残っている感じである。

 この品種には花色のちがう品種がある。「ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール」(白色)と「ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール」(赤色)である。いずれも、花の色がちがうだけで、あとはほぼおなじ薔薇である。「ピエール・ドゥ・ロンサール」は人気の薔薇なので、植栽されているバラ園も多く、私が撮影したところだけでも20ヵ所ある。京成バラ園には3種類すべて揃っているが、「ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール」は、そのほかには大阪の中之島公園バラ園のみで、「ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール」は滋賀県彦根市庄堺公園のみである。薔薇は園芸植物のなかでもたいへん人気が高いので、流通している品種も多く、「ピエール・ドゥ・ロンサール」の仲間をすべて揃えることはなかなかできないのだろう。大阪の中之島公園バラ園では、「ピエール・ドゥ・ロンサール」と「ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール」がベンチの上に左右からアーチを構成していて、薔薇が咲いているときにはなかなかそのベンチには座れないほどの人気の場所となっている。