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 斑入りの葉をもつピンクの薔薇。

 原語での表記は「Verschuren」で、バラ園のラベルでは日本語表記として「フェルスフーレン」「フェルシューレン」「ヘルシューレン」「ベルシューレン」などとなっている。オランダのベルシューレン(Verschuren:Hendrikus "Hens" Antoni Verschuren)の作出。1904年作出でHT(ハイブリッド・ティー)。ピンク色の八重咲きである。

 斑入りの葉というのは、どうも日本人好みらしい。薔薇にかぎらず、いろんな植物で珍重される。自然に斑入りになった葉を見つけたら、それを大事に受け継いで増やしてきたのだろう。薔薇の場合、私がこれまでに撮影した中では、この「ベルシューレン」のほか、「イル・ルージュ」「紅」が斑入りの葉をもっている。「紅」は日本の京成バラ園芸の作出。原種では「ロサ・ルキアエ・バリエガータ」が斑入りの葉をもつ。

 ベルシューレンは、斑入りの葉がもちろん目につくのだが、ピンク色の花そのものも美しい。花が咲く前から気になる薔薇である。

 この薔薇は、花フェスタ記念公園、京成バラ園、花菜ガーデンなどに植えられている。