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 珍しい緑色の薔薇。

 グリーン・ローズ(Green Rose)という品種名は、花の色から。この薔薇は、葉も花も緑色である。別名「ローサ・キネンシス・ウィリディフローラ(ロサ・キネンシス・ヴィリディフローラ)」。1827年頃、アメリカのJohn Smithによって発見されたオールド・ローズ(China)。

 花が咲いていても緑色なので、ほんとうに咲いているのかどうか、すぐにはわからないというくらいの緑色の花である。

 「ラ・フランス」と同じように、多くのバラ園に植えられている。

 いつだったか、バラ園で撮影しているとき、この薔薇の前でしゃべっている人がいた。「この薔薇の花はいま緑色でしょう。珍しいですね。緑色の薔薇の花なんてありませんからね。それがね、秋になるとまたすこしちがった色になるんですよ。緑色は緑色なんだけど、でも見るとすぐにわかるくらいにちがうんですよ。不思議ですね。」。私は何のことを言っているんだろうと思って、その人の話をしばらく聞いていたのだが、けっきょく、春と秋では同じグリーン・ローズでも花の色がちがう、ということらしい。春と秋、季節で花の色がちがうのだろうか。バラ園では、秋バラのシーズンになると、「秋バラは花の色が濃くなって、香りも強くなり、長い期間咲いている」と宣伝しているところが多い。グリーン・ローズも同様に緑色が濃くなるということだろうか。しかし、私自身が撮った写真を見比べても、はっきりとしたちがいはわからない。季節によるちがいよりも、土壌のちがいや気温などの要素の影響が大きいのではないだろうかと思うのだが……。