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 詩人野口雨情が住んでいた邸内に植えられていた桜。

 八重の枝垂桜である。八重紅枝垂よりも花がやや大きくて、開花時は大きく開く。

 この桜を最初に見たのは、石川県白山市の白山比咩神社の近く、県の林業試験場樹木公園だった。 樹木公園の坂道を上っていくと、道の両側に思川(オモイガワ)が並んでいるが、その左手の畑の中に、 この桜があった。背丈はそれほど大きくはなく、畑の中にこじんまりとおさまっているように見えた。 樹木公園のあたりは白山山系の麓のような地形で、雪が深く、毎年春になると雪による枝折れが多く発生する。 雨情枝垂も何度か雪にやられて、春になると残った枝先に可憐な花が咲いていたのだが、3年ほど前に 幹の下のほうでぽっきりと折れてしまった。その後、新しい苗が植えられているが、元のような大きさに 成長するにはすこし時間がかかりそうだ。

 秋田県南秋田郡井川町にある日本国花苑にも雨情枝垂が植えられている。ここには雨情枝垂がかなりの 本数植えられていて、小さな山を歩きながらいろんな種類の桜を眺めることができるようになっている。 ここの雨情枝垂はかなり大きく育っていて、壮観である。

 京都府立植物園にも数年前にこの雨情枝垂が植えられた。植えられたとき、すでにかなりの大きさだった。 植物園はここ数年でかなりのリニューアルを行なっていて、とくに桜を多く植えている。珍しい品種も多い。 岐阜県の「根尾の薄墨桜」の2世という桜もあるし、冬にも咲く「白子の不断桜」も植えられている。