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 河津桜は、昭和30年頃に静岡県河津町で発見されたもの。発見した飯田氏が自宅の庭に植えたが、花が咲いたのは約10年後の昭和40年だった。染井吉野に比べて1か月以上も早く開花して、しかも花の咲いている期間がずいぶん長いのが特徴である。

 この桜は河津町の木として町内に8,000本も植えられた。河津町だけでなく、南伊豆町にも多く植えられている。その後、国内に広く植えられるようになり、今ではいろんなところでこの桜を見ることができる。

 河津桜は、染井吉野のように開花した最初のころは花だけが枝いっぱいに咲くのだが、その後花がまだ散らないうちに葉が出てきて山桜のようになってくる。また、花弁の色もかなり濃いピンク色で、目立つ。

 伊豆急の河津駅を降りると、すぐに河津桜の並木がはじまり、河津川に向かって桜の下を歩いていくことになる。川沿いの遊歩道いっぱいに桜が植えられているので、このエリアを散策する人がもっとも多いようだ。車で行った場合、たくさん用意されている駐車場に車を置いて、半日のんびりと河津町のなかを歩いてこの桜を楽しむのがお薦めである。ただし、例年この桜が咲く時期になると東京方面からの国道が混雑する。熱川のほうから行くにしても、天城峠を越えるにしても、時間には余裕を持って出かけたい。河津駅前からは修善寺駅まで天城峠を越えるバス路線があるが、通常の時期だと所要時間は約1時間半である。しかし、桜の時期は道路が混むので、3時間ほどかかることもある。それほど時間がかかっても、年が明けるとこの桜に逢いに行きたいという気になるのである。