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 日本では絶滅したのではないかと思われていた桜、太白(たいはく)。

 イギリスのイングラムが自宅の庭に植えていたことがわかり、日本に里帰り移植させて復活 したものである。イングラムは日本名の桜の新品種「オカメ」を作出した人でもある。

 桜は、古来より非常に大事にされて門外不出のようなかたちで今に伝わっているものも多い。 同じ品種だと思われる桜が、異なる場所に長く交流のないまま伝えられていたことがある。 蓮にも似た例がある。

 「駒繋(こまつなぎ)」「車駐(くるまどめ)」という桜があるが、太白と同じものでは ないかと言われている。別々のところで伝えられてきた桜であろうか。日本に来ていた イングラムが、太白が描かれていた絵を見て自宅の庭の桜と同じものではと気がついたのが 1930年のことだという。当時、太白はもう失われてしまったと考えられていたようだ。

 太白蓮の花は真っ白で、非常に大きい。樹も大きくなるので、春になると、空から大きな花が 枝先に溢れて垂れ下がるようになる。