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 竹箒を逆さに立てたような珍しい樹形の桜。荒川堤の桜のなかに混じっていたという。

 この桜は遠くからでもよく目につく。まっすぐに天に向かって伸びているからである。 満開になったようすは、さながら天の川に星をちりばめたような華やかさだ。

 横に広がらない性質なので、道路沿いにもよく植えられている。ただ、桜の葉には 虫がよくつくので、都市部よりも、山間部の道路、県境を越える峠の道路などによく見られる。

 大阪の造幣局の約100種類の桜のなかにも天の川があり、例年の通り抜けのときには人目を引いている。

 この桜の花はかなり大きいほうで、開ききるとほぼ真っ白になるが、莟や開きはじめのころはピンク色である。 「雨宿(あまやどり)」にしてもそうなのだが、里桜の仲間は花が大きめでどうしても開花すると俯いたような姿になる。 しかし、天の川は空に向かって、あるいはほぼ横に向いて花が大きく開く。切り花としても重宝されており、 また、開花時の華やかさから欧米人にも好まれるという。