その他の写真>その他>2022/04/22

【直前の画面に戻る】(BACK)
 滋賀県草津市立水生植物公園「みずの森」。

 春が闌けてゆき、温室の熱帯睡蓮も元気になってきた。

 数年前までは、今の時期はサラノキの花を見るために多くの人がみずの森を訪れていた。 偶然開花してから10年ほどの間、みずの森では毎年サラノキが開花していたのだった。 インドに自生する、本来のサラノキである。日本では屋外では育たないのだが、 各地の植物園の温室に多く導入された時期があって、そのまま大きく成長しているところが何カ所もある。 木は成長しても、インドのように花は咲かなかったのだが、みずの森では 2003年に初めて開花したようである。私の手元の写真を確認すると、 2003年にはサラノキの写真は1枚だけで、しかも、花ではなく「実」であった。 2004年からは毎年のように咲いたと思っていたのだが、実際には咲かない年も混じっていて、 最後に開花したのは2017年だった。15年間で12年咲いたことになる。 咲かなかったのは、2006、2008、2011年の3年である。 この15年間のサラノキの写真は、約4,500枚。全てJpeg形式のファイルで保存している。 今にして思えば、RAW形式で残しておくべきだった。

 みずの森の温室にはサラノキがいまも2本植えられている。 しかし、2018年からはどちらも咲かなくなってしまった。 奥のほうの1本は新しい木に植え替えられてしまっている。 手前の木も主幹は折れてしまっている。なんとも寂しいかぎりだが、これもその木の寿命なのかもしれない。

 これからは熱帯睡蓮が次々に咲いてゆくだろう。また、屋外の睡蓮(温帯性睡蓮)もそろそろ開花しそうな気配である。