その他の写真>その他>2022/06/12

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 京都府立植物園の花菖蒲。

 花菖蒲は案外観賞時期が短い。見ごろを迎えているというニュースが流れてからそのうちにと思って 数日後に行くともう終わりかけていることもある。

 花菖蒲にはいろんな品種があるようで、数百種類の花菖蒲がありますと謳っている花菖蒲年もある。 しかし、そのいろいろな品種の名前がちゃんとわかるところは非常に少ない。薔薇などは一定の 大きさのラベルに品種名やその薔薇を作り出した人、国などもわかるようになっているところが多いが、 花菖蒲の場合は、品種の名前だけが書かれている簡単な形のものがほとんどである。それが、品種ごとに きちんと立てられていると嬉しいのだが、ほとんどの場合は、かすれて文字が読めなくなってしまったり、 抜け落ちたのか失われてしまっていたりする。数百面の品種があると聞いて行ったけど、10種類くらいしか 見つけられなかったこともある。花菖蒲園の開園当初はそれぞれの品種の名前がきちんとわかるようになって いたのだろうが、年数が経つにつれて、名札が落ちてしまったり文字がかすれてしまったりして、さらに それをメンテナンスしないものだから、名前がわからないままになってしまっているのだろう。

 京都府立植物園の花菖蒲園でも、名前の文字がかすれてしまって読めなくなってしまったものが多い。 花は綺麗に咲いているのに、その名前がわからないのはどうもいただけない。何とか手を入れてほしい。

 奈良県営の馬見丘陵公園の花菖蒲は、すべて品種にきちんと名札が立てられていて、文字もくっきりと 綺麗に読める状態だった。近くの薔薇園でも、ほとんどの品種に綺麗な状態のちゃんとラベルが付いていた。 管理しているのがどこだから、というようなことではなくて、担当している人の気配りによるちがいなのかも しれない。  経費の削減と効率的な運営を目的に、指定管理者制度を導入している植物園が多いが、植物園の本来の 目的を取り違えているとしか思えないような管理の状況である。熱意を持った、植物が好きな担当者は いないのだろうかと思う。