その他の写真>その他>2022/06/15

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 三重県亀山市、亀山公園の花菖蒲。

 段々畑を花菖蒲園に仕立てたような造りである。花菖蒲園の最下段のその下には大きな池が広がっていた。

 花菖蒲の花期は短い。あっという間に花の見ごろは過ぎてしまうような気がする。花菖蒲祭りが開催されて いるところが多いのだが、祭りの期間を3日ほどずらしただけで、もう終わりかなと思うこともある。

 亀山公園の花菖蒲園はそれほど大きな規模ではないが、平日は人が少なく、のんびり散策できる。 花菖蒲園に咲いている花の名前を示す名札(ラベル)は、だいたいどこの園でも縦長の木の札か セルロイドの札でできている。薔薇や桜のラベルがわりとしっかりとした内容なのに比べると、 名前だけが書かれている非常に簡単なものである。稀に、「江戸系」や「肥後系」といった系統が 添え書きされていることもある。亀山公園の花菖蒲園では、ラベルがほぼきちんと付けられている。 花菖蒲は、花だけを見ても品種のちがいがわからないものが多い。品種はかなり多くあるようで、 品種名もさまざまである。名前だけではどんな色なのか模様なのかわからない花も多い。

 花菖蒲のラベルがどうして簡単なものなのか、ほんとうのところは知らないのだが、花菖蒲の 名前の由来について何か書こうとすると、なかなか簡単な文章にはまとめられないのではないだろうか。 中途半端な説明になるよりは、いっそのこと、名前だけにしておいたほうがさっぱりとしていてよい、 というようなことではないのか……。

 しかし、花菖蒲園に関しては、ラベルがきちんと付いているところが非常に少ないという印象である。 数百種類の花菖蒲があると謳っている園でも、実際に行ってみると、ラベルがかすれてしまったり、 なくなっていたりで、数種類の名前しかわからなかったこともある。植物園や大きな公園の中の花菖蒲園では ひかくてきラベルは付いているほうであるが、民間の花菖蒲園では、開園当初は付いていたのかもしれないが、 今でもちゃんと付いているところは少ない。毎年同じように花を咲かせるべく維持管理するというのはなかなか たいへんなことなのだろう。それでも、私は数百もあるという花菖蒲の名前が知りたい。それだけなのだが、 今のところパンフレットのとおりの品種の数を見ることができた民間の花菖蒲園はない。