その他の写真>その他>2022/07/02

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 蓮の花(みずの森)。

 薔薇が終わったと思ったら花菖蒲が咲き、紫陽花が咲き、あっという間に蓮の季節がやってきた。

 滋賀県草津市立水生植物公園「みずの森」は、水生植物園というだけあって、蓮や睡蓮の花を たくさん見ることができる。

 蓮の花は、ほとんどの品種が4日間だけ咲いて散ってしまう。例外なのは、妙蓮(千弁蓮)の 仲間だけで、この蓮は数日間にわたりゆっくりと開花してゆっくりと散っていく。名前のとおり、 あるいはそれ以上に花弁数が多く、すべての花弁がパッと開くということがない。蓮の花の中心部 には花托というものがあるのだが、妙蓮にはそれがなく、すべて花弁になっている。

 妙蓮は特殊な蓮だが、そのほかの蓮は、1日目にすこしだけ開いてすぐに閉じてしまい、 2日目にはパッと全開し午後には閉じる。3日目にはさらに大きく開いて、花托は黄緑色に 変化する。午後になってももう花は閉じることがなく、4日目には朝から花弁が散っていく。

 蓮は、2日目の朝の花がもっとも綺麗だといわれている。品種によって多少のちがいは あるが、朝は早くから開く。7時頃になってから開く品種もある。早くから開いている花は 8時を過ぎるともう閉じはじめる。遅く開いた品種でも10時を過ぎると閉じはじめるので、 昼前には1日目、2日目の花はほぼ閉じてしまう。3日目の花は開いたまま風に吹かれて夜を 迎え、4日目の朝から散っていくのである。

 1つの花を綺麗な状態で眺められるのは2日目だけであるから、毎日蓮を見に行っても、 その都度異なる花を見ることになる。3日ほど開けて見に行くと、ガラッと雰囲気がちがった 光景を目にすることになる。