その他の写真>その他>2022/07/11

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 蓮の花(福井県南越前町花はす公園)。

 福井県南越前町は花蓮の生産地である。お盆に供える蓮の花の生産が全国一だという。 この蓮の種類は「誠蓮(まことばす)」といわれるもので、切り花の状態ではなかなか開花しない。

 この南越前町の杣山の麓に「花はす公園」がある。日本国内の蓮はもとより、外国の蓮も多く植えられている。

 休耕田を利用したかなり広い敷地に大小10くらいの池があり、そこにさまざまな品種の蓮を植えている。 田圃1枚に2つの品種だけ植えているところもある。

 どの品種の蓮も葉っぱは大きく広がり、背丈も高く伸びているものが多い。 田圃を利用しているので、土壌には充分な栄養があるのだろうか。

 何年か前に来たときには通路の傷みが目立っていた記憶があるが、今年は綺麗に整備されていた。 パンフレットも以前は手書きに近いものだったが、綺麗な印刷物になっていた。 しかし、公園に植えられている蓮そのものの飯管理はなかなかたいへんなようで、 元気な品種は隣の区画に蓮根を伸ばしてどんどん広がっていた。毎葉蓮の区画には別の品種が広がってしまって、 もともと植えられていた「毎葉蓮」の花はじっくりと探さないとわからないほど少なくなっていた。 「ミセス・スローカム」という蓮も元気がありすぎて、隣の「大紅袍」の区画の半分くらいを埋め尽くすほど広がっていた。 せっかく品種名板を立てて、パンフレットにも記載してあるのに、そこに咲いている蓮が入り混じってしまっているのは残念である。 元に戻すのはたいへんな作業だと思うが、国内でまちがいなく5本の指に入ると思われる花蓮の公園なので、 ぜひ当初の姿を復活させていただきたいものである。