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初秋のみずの森。
9月のみずの森(滋賀県草津市立水生植物公園「みずの森」)。 蓮の花がまだ咲いていた。「巨椋斑(おぐらまだら)」と「錦蕊蓮(きんずいれん)」。 今年の蓮はピークが2度あったらしい。枯れはじめた花托が風に鳴るなかにひっそりと 咲いている2輪の蓮。それでも錦蕊蓮は開花2日目で綺麗な花だった。 温帯睡蓮はけっこう花数が多くて楽しめた。しかし、7月に比べると1つ1つの花は やや小ぶりになっているようだ。例年、9月いっぱいは楽しめる。 みずの森のメインの建物が「ロータス館」で、熱帯睡蓮が咲く温室はこの中にある。 入口を入った正面にモニュメント(噴水)があり、ロータス館はその先にあるのだが、 ロータス館の左手には「花影の池」があり、四季折々の花が展示されている。 先週あたりから、ここには「パラグアイ・オニバス」が展示されている。 大きな葉っぱが池の水面を覆いつくそうかという勢いで広がっている。 「花影の池」とロータス館の間は通路になっていて、琵琶湖岸を望む展望台(という ほどのことはない、小さな見晴らし台)に出る。そこからは、みずの森がある烏丸半島 と赤野井湾が見渡せる。数年前までは、ここに来ると、湾内いっぱいに緑の葉が広がって、 7月下旬からはピンクの蓮の花が咲きあふれているのだった。 蓮の花が消えてから数年経つが、もはや恢復しないのだろうか……。 みずの森の外側の通路をぐるっとまわってみる。 赤野井湾の奥から遠く近江八幡の山なみも見えるし、さらに歩いてゆくと、 琵琶湖大橋も見える。その向こうには、かつて琵琶湖大観覧車があった。 視界の果てには比良の山なみが連なっている。この日は山頂付近は雲に 覆われていたが、冬から春先にかけて、真っ白に雪に覆われている姿は美しい。 さらに進むと、滋賀県立琵琶湖博物館の向こうに比叡山が見えてくる。 萩や薄(すすき)など、秋の七草も園内には植えられているのだが、 すべての花が揃って咲いているところにはなかなか出会えない。 赤野井湾が見える石組みに向かうとき、その手前に、「被爆2世のアオギリ」 というのが植えられていた。広島で原爆投下時に被害を受けたアオギリだが、 再生したという。すくすくと育っていて、枝先には実が生っていた。 |