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名残の花(みずの森 2024/09/01)
みずの森の蓮もいよいよ最後を迎えたようである。教材園に咲いていた蓮は「毎葉蓮(まいようれん)」。開花3日目の花である。その他、名前のわからない蓮が、教材園の端や蓮100鉢プロジェクトの設置場所などにいくつか咲いていた。 ヤマサキカズラ……花は終わっていた。3日ほど前が花の綺麗な状態だったのだろう。今日はもう外側の苞が黒ずんでしまっていた。 しかし、今年は5月に咲いて、さらに8月にも咲いたということで、非常に珍しいものを見たことになる。2018年5月に初めて開花して、4年後の2022年から2024年まで続けて咲いているのだが、いずれも開花は5月だった。そして、今年8月の二度目の開花。 ただ、花は通路からは見えない方に向かって開いていて、温室に入ってきた人には、苞が黒ずんでいることしかわからない。睡蓮でも蓮でも、太陽の光が差す方に向かって花が開く、あるいは花茎が太陽のほうに向くのだが、ヤマサキカズラはどうやらその反対のようである。今まで開花したという発表があってみずの森に見に行くと、通路からうまく見えるように咲いていたのだが、それは園のスタッフが花の向きを変えてくれていたのだったということを聞いた。今回の開花では、園のスタッフは気がついていなかったのだろうか……。 オニバスは相変わらず元気に咲いていた。棘だらけの葉や蕾と、明るい薄紫色の可憐な花とはギャップがあるが、花粉を媒介する虫には好かれても、それよりも大きな動物には食べられないようにという工夫なのだろう。 パラグアイ・オニバスは、相変わらず元気に咲いている。朝には花がしぼんでしまうので、夜間の姿は今はもう見られないのだが、朝一番に見に行くと、まだとじきっていない真っ白な花も稀に見つかる。 温帯睡蓮はあと1ヶ月くらいは咲き続けるだろう。屋外に展示されている熱帯睡蓮はそろそろ終わりかと思うが、今年はまだまだ暑い日が続きそうで、もうしばらくは花を楽しむことができると思われる。温室の熱帯睡蓮は、夜間の異常な暑さがすこし落ちついてきているようなので、これからは元気に花を咲かせてくれるのではないだろうか。しかし、アマゾンの夜咲きの熱帯睡蓮「ニンファエア・アマゾヌム」はほとんど開花していないようだ。朝、花が咲いたあとの崩れた花弁などもまったく残っていない。 写真1枚目は、「毎葉蓮」。 一昨日に開花していたので、今日が開花3日目。教材園で品種名がわかるように展示されている蓮のなかでは最後の花である。 大きく広がった葉っぱの中に隠れるようにして咲いていた。 写真5~6枚目は、「オニバス」。今日も元気に咲いていた。 写真11枚目は、「ヒツジグサ」。日本原産の睡蓮で、未の刻(午後2時頃)になると開花するのでこの名前がついたという。 通常この睡蓮は午前中は花が閉じたままなのだが、今日は珍しくすこし開きはじめていた。 写真27枚目は、「サイアム・パープル1」。 「サイアム・パープル2」と似ているが、こちらのほうが花の色がやや明るくて、花の中央部分がやや白みを帯びているように見える。タイ王国での作出。 写真28枚目は、「サイアム・パープル2」。 「サイアム・パープル1」に比べて、花弁全体にピンク色が乗っている。花弁のピンク色もやや濃い感じ。 今回の写真のリストを以下に挙げる。
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