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   河津桜(2005/02/27)

 今年も河津桜に逢いに行った。

 河津桜は、今では河津町の天然記念物に指定されているが、その発見のきっかけはじつにドラマチックだった。伊豆半島にはこのような早咲きの性質をもつ桜が外にもたくさん自生しているのだろうと思われるが、この河津桜のように手厚く保護されて品種として固定されているものは珍しい。

 園芸品種としての改良がなされたわけでもないのに、濃いピンクの花色は充分人を引きつけるし、花の時期が約一ヶ月もあるので春を呼ぶ使者として観光客にアピールするところも大きい。

 この桜は、その寿命など、まだ研究されつくしていない部分が多く、それだけに今後は注意深く見守ってゆきたい品種である。数十年後に幻の品種となってしまったのでは、あまりにも寂しい。