みずの森の蓮祭り(2008/07/26) |
滋賀県草津市立の水生植物公園「みずの森」では、昨日(26日)と今日(27日)、蓮祭りが開催された。 今年はまだ蓮が咲いている時期には行っていなかったので、朝6時半に家を出て、みずの森に向かった。みずの森は7月11日から8月20日までは、朝7時に開園する。琵琶湖岸の自生蓮の開花にあわせて、園内の蓮や夜咲きの熱帯睡蓮なども見られるようにという嬉しい配慮だ。 みずの森の蓮は、教材園や正面すぐの噴水のある広場に展示されている。 しかし、その品種名にはやや疑問がある。ラベルに記されている名前と、実際に咲いている花とがどうもくいちがっているものがいくつか散見されるのである。例えば、「紅ガニ」。すこし赤紫色を含んだ濃い紅色になるはずの花弁が、白かクリーム色になっている。「中国産」という蓮も、ピンク色のはずが、白色になっていた。では、正しい品種名は何か、と尋かれると、私には答えられないのだが……。 専門家の意見を参考にして、ラベルを付け直していただきたいものである。 琵琶湖岸の自生蓮は、今年はかなり良く咲いている気がする。花の数が多くて、遥かかなたの近江富士(三上山)の姿が花のピンク色に霞んでしまいそうだ。まだまだ莟もたくさんあるので、もうしばらくは鮮やかな彩りを楽しめそうである。 みずの森の園内では、寒耐性睡蓮(温帯睡蓮)のなかでもめったに花が咲かないという珍しい品種「グルワール・デュ・タンプル・シュル・ロート」が開花していた。ピンク色がのっていたので、まだ2・3日は花が見られるのではないかと思う。 アトリウム(温室)の熱帯睡蓮では、「ムラサキシキブ」という品種が綺麗に咲いていた。この睡蓮は零余子がよく発達するようで、零余子から生じた莟が小さな花をつけていた。 みずの森で蓮や睡蓮を見たあと、守山市の近江妙蓮公園に行った。ここでは、近江妙蓮という、珍しい蓮が咲いている。花弁が2,000枚から5,000枚にもなるというものだ。ここの妙蓮池の蓮が咲かなくなったときに大賀蓮で有名な大賀一郎博士が何度もやってきて復興に力を尽くしたそうである。池のほとりにその記念碑が建てられている。 最後の一枚は、草津市の花、青花。日本画を描くには欠かせないものとして珍重されたが、今ではわずか2軒の農家だけで栽培されているという。パッと見た目はツユクサだが、この青花は「オオボウシバナ」という品種で、花がとても大きいのが特徴である。青花も蓮とおなじで、早朝から開花し、昼前には閉じてしまう。
|
■■■■■ 戻る ■■■■■ |