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蓮の品種名=近江妙蓮

「千弁蓮」として伝わる品種とほぼ同じものと思われる。中国伝来と推定される品種で、おなじものが石川県金沢市の持明院にも伝わる。ただし、持明院では、唐の時代に中国より伝来した珍しい蓮だと説明している。しかしながら、大賀蓮で有名な大賀一郎博士の研究によって、かつて滋賀県守山市の大日池の蓮(この写真の蓮)が金沢の持明院に移植された歴史のあることがわかっている。大日池の蓮が咲かなくなったときに、大賀博士の指導により、金沢の持明院より蓮根を移植して里帰り開花させた。滋賀県の天然記念物に指定されている。

この蓮は現在でも門外不出として、よその施設への移植を認めていないそうである。しかし、かつて蓮の管理がやかましくなかった時代にかなりの流出があったようで、おなじ(に見える)品種の妙蓮が各地で栽培されている。分根された各地の愛好家の手元で大切に育てられているのであれば喜ばしいことではないのか……。

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