京都府立植物園(2022/03/27)。
いよいよ桜が咲きはじめた。この植物園では近年桜に力を入れていて、新しい品種がたくさん導入されている。 【つづきを読む】
◇この写真について◇
山桜。
花が咲くときに葉も同時に開きはじめるのが特徴。
若山牧水の有名な歌「うすべにに葉はいちはやく萌えいでて咲かむとすなり山桜花(『山桜の歌』)」にもあるように、
紅色の葉が多いが、黄緑色の葉もある。「山桜」といのは一応品種名ということになっているが、
さらにいくつかに分類されている。「薄毛山桜」「八重山桜」など。
西日本に分布するのが「山桜」で、東日本~北日本では「大山桜(蝦夷山桜)」が
その代わりに分布している。信州地方ではどちらも見ることができる。
大山桜は西日本には分布しないといわれていたが、先年九州の熊本県と宮崎県の境界地域で
「キリタチヤマザクラ」というのが見つかり、これが大山桜の仲間であることがわかったという。
山岳地帯の標高のかなり高いところに残っていたのだというが、これは非常に珍しい例である。