京都府立植物園(2022/03/27)。
いよいよ桜が咲きはじめた。この植物園では近年桜に力を入れていて、新しい品種がたくさん導入されている。 【つづきを読む】
◇この写真について◇
桜、染井吉野。
いまでは桜というとこの染井吉野を指すのが一般的である。一時は国内に植えられている
桜の80%が染井吉野ではないかと言われていたこともある。とくに、學校、墓地、ダム周辺にはこの桜がたくさん植えられている。
開花するときに花だけが枝いっぱいに咲きあふれて、華やかである。しかし、寿命は一部を除いては数十年ほどのようで、
各地の桜の名所でも世代交代が進んでいる。別の品種に植え替えてはどうかという案も出ているようだ。
古い峠越えの道の脇にも桜がたくさん植えられていたようで、今でも残っているところがあるが、染井吉野だけでなく、
大島桜や山桜などが混ぜて植えられているのを見つけたときは嬉しくなる。
寿命は一部を除いては数十年と書いたが、青森県弘前市の染井吉野は120年以上経っていることがはっきりしている。
充分な手入れがされてきたことや、寒冷な気候が幸いして、病虫害もなく、丈夫に育ってきたのだろう。数年前に私も訪れたのだが、非常に元気な姿であった。