みずの森　2017/05/06

マイフォト

2017/05/06　滋賀県草津市立水生植物公園「みずの森」で撮影した写真

　サラノキの花。この花も、見本でここでしか開花していないようだ。
　みずの森には２本のサラノキがあって、今年は２本とも花を咲かせている。熱帯睡蓮が展示されている温室の中に植えられているのだが、２本とも大きく成長して、天井まで届いている。

　一昨年の春、２本目のサラノキが初めて開花した。それまでは睡蓮の池に近い木がずっと花を咲かせていて、奥のほうの１本は、開花しないままだった。一昨年の４月、それまで咲いていた１本のサラノキに花が咲かなかったのである。日本でここだけ開花しているサラノキも去年で見おさめになってしまったのか、と思っていたら、４月の中旬になって、もう１本のサラノキが、初めて花をつけた。

　その後、昨年はもともと開花していた１本にも花が戻ってきて、２本同時に開花したのだった。私は非常に珍しいことだと思っていたのだが、みずの森ではそれほどとは考えていなかったのか、ホームページでも大きく取り上げられることはなかったように記憶している。

　このサラノキの花は高い枝先に咲いており、花が咲いていることを知っている人でないと、見つけられないかもしれない。淡いベージュ色の星形の花が下を向いて開いている。あまり大きくはなく、色も地味なので、樹の上で咲いていても、なかなか目につかないだろう。数年前の、もっともたくさん花が咲いた年は、手にふれるくらいの下のほうの枝にまでびっしりと花がついた。散ってくる花が通路に溜まって、釈迦の涅槃のときの話を再現したようなかたちになった。