長野県の桜染井吉野が終わったあと、長野県北部では枝垂桜や江戸彼岸桜が咲き盛る。北信五岳をはじめ、周辺の山はまだ冬の装いである。 【つづきを読む】
◇この写真について◇
素桜(すざくら)神社の神代桜。
長野市泉平にある桜で、樹種は江戸彼岸。国指定の天然記念物である。
神代桜といえば、山梨県北杜市の「山高神代桜」(推定樹齢2,000年)があまりにも有名であるが、
長野市の神代桜も相当に古く、樹齢1,200年だという。
樹勢は盛んで、真っ白の花を枝いっぱいに咲かせている。素桜神社の境内に植えられて(生えて?)いるのだが、
花が満開になると、そこに神社があることがわからなくなってしまうほどの枝張りの広さである。
樹高についての記述は見つからないが、幹回りは国の天然記念物に指定されたときは11.3mとされている。
それよりも圧巻なのは、枝張りの広さである。東西30m、南北36mで非常に大きな木に見える。
根元まで近寄ることはできるが、近寄っても大きな屋根の下に入ったような感じになる。
樹勢は衰えて保存活動をしているというが、私が訪れたとき(2022/04/20)は、ちょうど満開だったようで、
真っ白の花が空に広がっていて、樹勢は盛んであるように見えた。